2012年1月28日土曜日

はせがわクリニック奮闘記

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昨日、電氣館で上記のアルゼンチン映画を観てきました。パズルとはジグゾーパズルのことです。
主人公は、オートバックスのような自動車用品店を経営する夫や、大勢の親戚のみんなに愛される平凡な40代の主婦です。
大学を卒業して父親の店を手伝っている長男と、大学生でガールフレンドを家族同様に家に連れてくるベジタリアンの二男の母親です。
ジグゾーパズルの基本は周りの淵から作っていくことや、色別にピースを仕分けしておくことなどが常識です。
しかし、この主人公は我流で適当に真ん中から作っていきます。それがすばらしく速いのです。
おもちゃ屋で、ジグゾーパズル選手権ダブルスのパートナー募集の張り紙に反応した主人公は相手に連絡します。
住所を頼りに訪れた彼女を待ち受けていたのは、大豪邸に一人で暮らす初老の紳士でした。
紳士は昔からのジグゾーパズルマニアで、国内選手権で何度も2位になっている程の腕前です。
紳士の前で主人公は腕前を試されます。
我流ではあるものの、その才能を紳士は素早く見抜き、その場でコンビが結成されます。
以後、火曜日と金曜日の午後に彼女は叔母の看病を装い、家族に内緒で紳士の豪邸へトレーニングに出かけます。
のどかなストーリーが、映画の中盤あたりからもつれ始めます。
まず、夜中までもジグゾーのトレーニングに没頭して、料理がおろそかになった妻に亭主が切れ始めます。
そして外出が多くなった女房に、意味ありげに携帯を買い与えます。
長男は父親の店を継がずに、就職して、アパートを借りると宣言します。
二男は、建築資金として父親からもらった金で、彼女と二人して、インドでの半年間の生活を希望します。
主人公は国内選手権をぶっちぎりで優勝するのですが、祝い酒の勢いもあって、もともと微妙な関係にあった紳士と寝てしまいます。
優勝賞品はドイツで開かれる世界選手権への航空券だったのですが、紳士の説得にも耳を貸さず、彼女は出場をためらいます。
それでも航空券は大事に箱の中にしまい込みます。
土地の売却問題で、忙しい亭主に代わり、遠くの海岸沿いにある不動産屋に自分一人で行くことを提案し、彼女は旅立ちます。
当然私は紳士との不倫の続きを予測するのですが、画面には爽やかな海辺の草原で、涼しげに一人佇む彼女が映し出されます。
そこで、なんと、エンディングのスーパーが唐突に現れるのです。
ぶったまげました。話をねじらせて、膨れ上げさせて、どういうオチに持って行くんだろうと心配していた矢先のエンディングでした。
これは前篇で、後篇があるのでしょうか?
無いとすれば、アルゼンチンの映画の流儀が理解できません。

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