2012年4月30日月曜日

RIGHT STUFF, Inc.


RIGHT STUFF, Inc.



ここでは、過去に問い合わせが有った項目に関してご説明をしています。かなり弊社担当者の独断と偏見が入っているかも知れませんので、そのつもりでご覧下さい。まだ未完成です。徐々に充実していく・・・予定です。

  1. Q・メモリーバックアップ電池は私にも交換できますか?
  2. Q・VL-1220、ML-1220、VL-2020の小売りは出来ませんか?
  3. Q・USBしか無いPCではどうしてGPSを接続すれば良いですか?
  4. Q・小物部品は郵送やメール便で発送できませんか?
  5. Q・Memory Battery is Low のメッセージが出ます。
  6. Q・PCに保存したログの日付がおかしい。ProAtlasで再生できない。
  7. Q・エンペックスさん、DXアンテナさんのGPSに関しての質問。
  8. Q・eMAPが良いと思うのですが、測地系の件で迷っています?
  9. Q・Nautical、Statute、Metricとは何ですか?
  10. Q・磁針偏差とは何ですか?
  11. Q・MapSourceの英国版、イタリア版、ドイツ版は入手できますか?
  12. Q・eMAPの地図とGPS3+やGPS12MAPの地図の関係が解りません。
  13. Q・USB用のケーブルを作ってください。VAIOにGARMINを繋ぎたいです。
  14. Q・測地系とは何ですか?どう設定すればよいですか?
  15. Q・シリアル(D-sub)コネクタの「オス」と「メス」が解りません。
  16. Q・CASIOのE-55(65,500,507,docomo)用のケーブルは有りますか?
  17. Q・弊社では翌月末振込となりますが、どの程度価格が変化しますか?
  18. Q・GARMINに充電式の電池は使用できますか?
  19. Q・カーナビ用GPSアンテナは使えますか?
  20. Q・GARMINからデータをダウンロードするには、どんなソフトが必要ですか?
  21. Q・市販の地図ソフトの中で、何を買えばよいですか?
  22. Q・エンペックスさんの日本語仕様のGPSに使用出来ますか?
  23. Q・シリアルカードは販売していませんか?どこで買えますか?
  24. Q・モデムカードで使用できますか?LANカードで使用できますか?
  25. Q・領収書は発行出来ますか?
  26. Q・うちの様式で納入書類を作って下さい。支払は購買部に連絡を取って下さい。
  27. Q・GARMINをDGPSに出来ますか?
  28. Q・ナビンユーの受信機としてGARMINは使えますか?

Q・メモリーバックアップ電池は私にも交換できますか?
    非常に嫌味な言い方になりますが、たとえ電池が入手できたとしても、こういう疑問を持つ方には作業は難しいと思います。簡単に作業をこなせるような人は、中を見ただけで必要な道具と行程が頭に浮かび、黙って作業を始めているものです。

    判断に悩むのはこの中間に位置する人たちでは無いでしょうか?挑戦した場合に成功率が高いと思われる人の条件を以下に書いてみますので、参考のうえ挑戦してみてください。

    半田鏝を複数持っている。複数の太さの半田を用意している。半田吸い取り機や吸い取り線を持っている。チップ部品や表面実装ICの脱着をしたことがある。スルーホールから部品を取り外したり、ホールの中の半田を掃除した事がある。。。

    VL-1220、ML-1220、VL-2020の規格を調べることが出来る。規格の中に書いてある文章やグラフの意味がだいたい解る。GARMIN本体の充電回路のやっていることがだいたい解る。。。

    工具箱に複数のプラスドライバーが有る。工具箱に複数の形状のピンセットがある。。。

    (12系のみ) 工具箱に複数のマイナスドライバーが有る。工具箱に変な形状のスクレーパーが有る。工具箱に複数のヤスリが有る。接着剤を5種類以上持っている。プラスチックの接着で苦労したことがある。Pカッターやリューターなどを持っている。。。


Q・VL-1220、ML-1220、VL-2020の小売りは出来ませんか?
    残念ながら、この手の部品の小売りは行っておりません。

    この手の部品は専用に設計された回路に組み込む用途の電池です。メーカーも一般用の乾電池やコイン電池とは分けて考えています。取付も半田付け作業が必要です。

    したがって入手も結構難しく、弊社では正規の方法としてメーカーに使用予定回路図まで提出して購入を試みましたが、話が立ち消えになって入手できませんでした。この時期にWEBで一般向けにVL-1220を販売していたのが悪かったのかもしれません。現在の作業用在庫は色々なルートから苦労して入手した物です。

    この様な性格の部品を、使用予定や作業者のスキルも解らないままに通信販売してしまった場合、何らかの事故が発生しても弊社では何の責任も取れませんし補償も出来ません。一般用の商品ではありませんので、メーカーも対応が出来ないと思います。

    また、この電池は弊社標準商品では無いため、危険性などのやりとりや発送作業が定型化されておりません。その都度やりとりをして梱包と発送作業を行った場合、純粋にチャージで計算すると原価数百円の部品を数千円で販売しなければならない事にもなりかねません。

    一時期は対応していた事もありますが、実際は法外なご請求も出来ないため、最終的には他の特殊作業にしわ寄せが来てしまう事になりました。

    以上の理由により、この手の電池の単品販売は出来ませんし、何処で購入したか?今なら何処で買えるのか?等のお問い合わせにもお答え出来ませんのでご理解をお願いいたします。

    一般向けとは言い難いのですが、RSコンポーネンツで1個1,000円程度で入手可能なようです。


Q・USBしか無いPCではどうしてGPSを接続すれば良いですか?
    GPS接続に関しては、始めからシリアルポートが付いているPCの方が絶対!!!に簡単です。USBポートだけのPCがシンプルで初心者向きと言うわけでは有りません。と今までは書いていましたが、そうも言ってられない状況に成ってきました。新しい小型のパソコンはUSBオンリーが大半です。

    その対策として弊社でも数種類のUSB-シリアル変換器を販売してきました。しかし別途シリアルケーブルが必要に成ることやシリアル接続よりも嵩張る事、合計金額が高価な事、変換チップが複数有るためにサポートが大変なこと・・・等の問題が有りました。

    そこでGPS専用にUSB接続ダイレクトケーブルを開発して販売を始めました。GPSとUSBポートをケーブル1本で直接接続できます。さらにeTrex系限定ですがUSBからGPSへ電源の供給も可能です。

    詳細はGPS社外アクセサリーのコーナーをご覧下さい。尚、eTrexの「X」系、GPS60系、GPS76の新しいモデルなど、最初からUSBに対応したGPSの場合は付属のケーブル1本でUSBポートに接続可能です。


Q・小物部品は郵送やメール便で発送できませんか?
    以前は普通郵便やメール便などで発送を行っていました。しかしこれらの発送方法ですと実績として数百件に1件の割合で未着のトラブルが発生していました。

    郵便局や運送会社の話では、ポストの口に入らない大きな封筒などは、興味半分の抜き取りの被害に遭いやすいそうです。メール便では配達の追跡ができますが、これも手渡しした記録ではなく投函した記録や最終の配達外注者に依頼した日時です。運送会社も「商品」では無く「カタログ」等を対象として考えていること。このような事例から弊社では2年ほど前に、郵送やメール便での発送を中止しました。

    もし上記の内容をご理解頂いた上で、少額小物部品の郵送を希望される場合は御注文時に備考欄に追記下さい。以下の場合に限り対応させて頂きます。

    サイズが定型か定型に極めて近くどんなポストでも中に入ること。少額であること(1,000円前後)。未着の可能性が有るシステムで保証の無いことをご理解頂いていること。現在では郵送は毎日の定例作業に入っていないため、発送まで宅配便より2,3日余分に日数がかかる可能性が有ること。送料は一律200円であり実際の送料が前後しても差額の精算はできないこと。

    そして、「こういう方法で送ると80円で済みますからお願いします」とか、「まだ到着しませんが、何日の何時頃に投函したか連絡下さい。こちらの局で調査をして貰いますので!」等のメールを送らないこと。担当者は気が弱いので(笑)。

    ご理解をお願いいたします。


Q・Memory Battery is Low のメッセージが出ます。
    GARMINの内部にはメインの単三電池を抜いたときでも、WaypointやTrackログを保存しておくために小さな電池が入っています。この電池の電圧が低くなってくると首記のメッセージが出ます。このまま放置しておくと内部のデータが消えてしまいます。

    内部の小さな電池は充電式で、単三電池から少しずつ充電されながら、同時にデータを記録しているメモリに電源を供給しています。双方のバランスが取れていれば数年間問題は起こりません。 バランスが崩れると放電して電圧が低くなってしまったり、過充電で電池の能力が低くなったりします。

    このエラーが出る原因は主に二つあります。一つは単三電池を抜いて長い間放置していた場合で、内部のバックアップ電池が放電してしまった時です。もう一つは使用パターンが設計値とかなり違った時にバックアップ電池の能力自体が低くなってしまった場合です。

    単純に放電しただけの場合は、新しい単三電池を入れて電源オンでしばらく使ってください(電源オフでは数週間かかります)。場合によっては電池を2セット分くらい使わないと充電できない場合がありますが、徐々に充電されてメッセージが消えるようになります。

    新しい電池でしばらく使ってもだめな場合は、バックアップ電池の交換が必要です。この電池は特殊な電池なので一般の電気店では購入できません。また電池自体も基板の狭い箇所に半田付けされていますので、交換にはある程度の技術が必要です。またGPS12系の場合は筐体が接着されいますので、開封作業と作業後のシール作業も必要になります。

    お困りの方はショッピングカートに電池交換の項目を設けておりますので、そちらから御注文下さい。ポケナビシリーズのユーザー様がエンペックス社にご相談された場合、現在では弊社をご紹介いただいているようです。ポケナビシリーズも機械本体はGARMIN社製ですから、同様に対応が可能です。


Q・PCに保存したログの日付がおかしい。ProAtlasで再生できない。
    上記の二つのトラブルは、見た目は違いますが原因は同じです。

    GARMINのGPSは市場のシェアや信頼性も高いため、スカイスポーツ関係の競技会で公式の記録として使われることがあります。従ってGARMIN内部からPCへダウンロードしたトラックデータには、相当の信頼性が無いといけません。


    "テレビにラップトップを接続する方法USBを使って"

    しかしGARMINのGPSはPCとの親和性も高いため、以前の好記録のデータをこっそりPCから転送して、それを大会中の記録だと言って提出することも可能です。もっとひどい選手になると、PCと電子地図で軌跡データをねつ造して、それを提出するかも知れません。

    上記の不正を防ぐために、一旦外部のPCや他のGPSに保存されたデータを再転送した場合、受信側のGPS内部で全ての日付データを「89/12/31 08:59:59」などの値に書き換える工夫がされています。この処理はGARMIN内部で行われるため、どんなに転送ソフトを工夫しても変更は不可能です。

    これと同じような例として、最近の機種はGARMIN内部にトラックデータを圧縮保存できるようになっています。便利な機能ですが一つ注意する点は、保存した段階で上記のPCと同じように日付情報が抹消されてしまうのです。同じGPSの中の別のメモリ空間に保存するだけなのですが、結構厳しい仕様です。

    この様なデータをPCへダウンロードすると、圧縮保存した部分は日付のおかしな記録としてダウンロードされます。生のログの部分は正常な日付です。従って時間の情報も残しておきたい場合は、内部で保存せずに生のデータを直接PCへ転送してください

    また、ProAtlasのログ再生では、同じ時刻のデータを順番に再生することは出来ません。このため上記の「89/12/31 08:59:59」等の部分は全く再生されずに終了してしまいます。


Q・エンペックスさん、DXアンテナさんのGPSに関しての質問。
    弊社の取り扱っている商品はGARMINの英語仕様のGPSや、英語仕様のGPSに適合するアクセサリーです。対して日本の正規代理店である上記2社が取り扱って居られるのは、表示や位置データを日本語化した日本仕様です。両者のGPSは同じ物ではありません。(DXアンテナさん扱いで、英語版を購入したというご意見を戴きました。英語版の扱いも有るようですね)

    また、弊社は上記の2社と資本や仕入れ上の関係などもありません。よく似たハンディーGPSを販売していますが、全く別の会社です。日本語版GPSに関するご質問は、ご購入店か上記2社の方が正確な回答が得られると思います。

    弊社でも極力回答はいたしますが、自社で販売している英語版の優位性を強調した、公平でない回答になるかも知れませんので、あらかじめご了承下さい。また、他社製品に関する回答は、最も優先順位の低い扱いとなります。お返事までに数日かかるかも知れません。

    以下に最近急増している代表的な質問を掲載いたします。

    Q・GARMINの日本語版にライトスタッフのケーブルは使えますか?

    物理的には刺さると思いますが、全部の日本語版を購入しての検証は行っておりません。従いまして動作の保証は出来ません。また、弊社のケーブルを使用した事が故障の原因であると、正規代理店から主張される可能性もあるでしょう。

    Q・○○は英語版のどの機種に相当しますか?

    どの機種をベースに、どの程度の変更が加えられているかは弊社では全く解りません。よく似た型番の機種に近いのだろうとは想像していますが。

    Q・○○のバージョンを上げるにはどうしたら良いですか?

    日本語版のファームウエアに関しては、何処にアップデート用のファイルが有るのか弊社では解りません。GARMINのWEBに有るアップデート用ファイルは英語版専用です。これを適用して動かなくなった場合は、GARMINも正規代理店も無償修理はしてくれないでしょう。

    Q・GPS65のコネクタ・ケーブルは有りますか?

    GPS65はGARMINの製品がベースでは無い様です。コネクタの形も全く違います。純正品をお使い下さい。今のところ互換品を製作する予定はございません。

    Q・GarAtlasでWaypointがアップロードできません?

    GARMINの公開しているフォーマット通りのやり方では、日本語版と完全に通信できないようです。これ以上は弊社では解りかねますし、これ以上の解析を行う予定もございません。GarAtlasは弊社でGPSをご購入か、個人輸入で英語版を購入されて困って居られる方を対象に無償で公開しております。事情をご理解下さい。

    Q・○○と○○とでは、どちらが性能が良いですか?

    同時に比較試験を行ったことが有りませんので、定量的には判りません。型番のよく似た英語版と日本語版とでは、同等の性能ではないかと想像はしていますが・・・。
    単体で使ってみた感想としては、シーケンシャル8チャンネル機や複合11チャンネル機よりは、パラレル12チャンネル機の方が格段に性能が良くなっているのは感じます。

    Q・eMapの地図とGPS65EZの地図はどちらが良いですか?

    eMapに関しては、見てみたい地域を連絡して頂ければ、スクリーンショットを添付ファイルでお送りしますので、ご自分の目でご確認下さい。GPS65EZに関しては製造元か店頭でご相談下さい。

Q・eMAPが良いと思うのですが、測地系の件で迷っています?
    下記の文章はeMapの古いバージョンの時の内容です。Ver2.50以降は測地系変更も度、分、秒の表示も全て可能になりましたから、eMapだからといって迷う必要は無くなりました。しかし下記の文章には測地系に関する各種の情報が含まれておりますので、当面はそのまま掲載いたします。

    確かに今は迷う時期です。別項目にも書いているように、測地系の違いによって400m程度の誤差が出てしまいますが、じきに日本もWGS84相当の測地系に移行するのは明確です。今eMAPを買うべきか、買わざるべきか????

    まずあなたの使いたい地図を実際に見てみましょう。電子地図ならまず問題ありません。ほとんどの電子地図にはTokyoとWGS84の切り替えが付いているからです。もし今の時期にTokyoしかサポートしていない地図なら、メーカーの姿勢を疑って別の製品に切り替えた方が良いかも知れません。

    紙の地図なら縮尺を見ましょう。道路地図などで1/20万の縮尺だとします。この場合測地系の違いによる誤差を400mとすると、地図上で2mmになります。あなたがeMAPから読みとった数値を地図上で指で指し示したときに、2mmが問題になるかどうかで判断してみてください。ふつうはこの程度の縮尺の地図では測地系の違いは問題にならないはずです。

    山登りに1/25000の地図を使う場合は測地系が必ず問題になります。ここで私の使っている方法を紹介します。 それは国土地理院の地図に1分おきに緯度と経度の線を引いておくことです。地図の外側には緯度と経度の数字が書いてありますから、線を引くことは簡単です。重要なことは線をWGS84基準の線にしておくことです。

    WGS84の線を引くには、Tokyo測地系とWGS84測地系での緯度と経度の違いを知る必要があります。ここで数字を上げられれば良いのですが、両測地系の違いは平行移動しただけではないので、場所によってずれ量が違うのです。地域ごとのずれ量は国土地理院のHPに記載があります。

    を参照してください。具体的に言うと、縦の線は右に、横の線は下に、国土地理院の数値だけずらして線を引けば良い事になります。

    今の時点でTokyo測地系の緯度経度線を引いておく事には賛成できません。なぜなら法改正後にWGS84の線が引かれた地図は「古い測地系の地図だが、緯度経度線がWGS84だから実用になる」けれども、Tokyoの線が引かれた地図は「古い測地系の地図に古い基準で緯度経度線まで引かれているので使い物にならない」からです。

    ここでもう一つの「問題?」にeMAPの表示は「度、分.分」のみと言うのがありますが、これを積極的に利用しましょう。すなわち132度20分24秒の事は、「度、分.分」フォーマットだと、132度20.40分と言う表示になりますが、上記で用意した緯度経度入りの地図上で位置を特定するときに、積極的に「度、分.分」を使うのです。地図上の表示は分単位ですから、GPSの数値を10進法で考えて、「0.40分」の部分を目分量で位置を特定すればよいのです。人間は10進法なら目分量で結構正確に特定できます。「24秒」を目分量で特定しようとすると、何らかのスケールが欲しくなることでしょう。

    実際に試してみてください。ここで説明している意味が直ぐにおわかりになると思います。

    結局、Tokyo測地系が無いことは決定的なデメリットではない。他の機種でも今の内からWGS84設定で使っておく方が後々の苦労が少ない。逆にWGS84に対応していない製品は後々買い換えになる・・・と言うことです。


Q・Nautical、Statute、Metricとは何ですか?
    いずれも長さ(距離)の単位です。

    Metricは日本やヨーロッパなどアメリカ以外の国で普通に使われているメートル「m」やキロメートル「km」と言った単位のことを表します。

    StatuteはStatute Mileの略で、アメリカの一般の生活で使われている単位です。「車で何マイル先まで行く・・・」と言った時のマイルはこれです。次に説明するNautical Mileと区別するために、あえて「陸里」と言う言葉を使うこともあります。1Statute Mileは1609mです。英語ではmi.と略されることもあります。

    NauticalはNautical Mileの略で、船関係や飛行機関係で使われる事の多い単位です。「飛行場から5マイルの地点で無線の連絡をする・・・」等と話すパイロットはNautical Mileのつもりでしゃべっていますから、8kmではなく約9kmの事を言っている訳です。上記のStatute Mileと区別するために日本語では「海里」と言う言葉も使われます。1Nautical Mileは1852mです。英語ではnmと略されることもあります。

    船の航海関係の本に良く書いてある説明に「赤道上の経度1分は1マイルである」と言う文章が有ります。ちょっと計算をしてみましょう。

    地球の1周は40000kmです。これ自体は理科年表で調べるか「電波は1秒で地球を7回り半する」「電波は1秒で300000km進む」と言った説明から逆算して見てください。これを度に直すために360で割って、さらに分に直すために60で割ってみましょう

    40000÷360÷60=1.85185・・ 見事にNautical Mileと同じ数値が出てきました!

    この法則は赤道上でしか使えないわけではありません。経度線の間隔は緯度によって段々狭くなってしまいますが、緯度を表す横向きの線の間隔はどこでも同じです。したがって日本でも緯度の1分は約1.8kmと覚えておく事は有効です。


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Q・磁針偏差とは何ですか?
    磁北偏差・磁差・偏差・偏角・磁針方位 等と書いてあることも有りますがどれも同じ事を示しています。

    地図上で経度を表す縦の線を北へたどっていくと最終的には北極点に到達します。この方向を真北(True North)と言います。ところが磁北(Magnetic North)と呼ばれる磁石の示す北はどこでもいつでも真北に一致しているとは限らないのです。磁石も機械ですから当然誤差もありますし、回りの磁石や鉄製品、さらには鉄系の鉱石等の影響も受けます。しかし一番大きな誤差は各地域毎に存在する磁針偏差と呼ばれる誤差です。

    日本を例に取れば、磁石は真北よりも少し西を指します。真北が時計の12時の方向だとしたら、磁石は11時の方向を指すのです。逆に考えると、磁石の指す方向を12時とすれば、真北は1時の方向に有ると言うことです。フィールドで磁石を使うときは後者の考え方の方が理解しやすいと思います。

    上記ではたとえとして1時と言う表現を使いましたが、実際はもう少し少ない量です。ただし地域によって量が違いますから注意が必要です。実際の量は種子島で5度、稚内で9度と言った程度です。正確に知るには該当地域の国土地理院の地図を見るか、理科年表などの地学関係の資料を見ると良いでしょう。

    地図や資料そしてGPS等に表示されている方位には真北を基準にした値と磁北を基準にした値があります。日本で平均的な値の7度ずれたままで1000m歩いた場合、正しいコースとのずれは120mにもなりますからそれなりに大きな値です。あなたの見ている値が真北と磁北のどちらを基準にした数値なのかを始めに確認することが大切です。

    GAMRINのGPSでは、この部分で「True」「User Mag****」「Auto Mag****」の設定が選べます。「True」は真北を基準にした方位を使うという意味です。「User Mag****」では自分で調べた数値を入れて、それを基準に方位を表示させることが出来ます。東京近郊で磁石が西の方へ7度ずれる地域で有れば、「User Mag W007」と入力します。どのくらいずれるか解らない場合は「Auto Mag****」を選びます。その地点の緯度経度から「Auto MagW007」などと最適な値をGARMINが計算して出してくれます。


Q・MapSourceの英国版、イタリア版、ドイツ版は入手できますか?
    上記の地域は先日発表され、弊社でも在庫しております。

    米国内での流通が少ないせいなのか、GARMINが規制しているのか、上記のヨーロッパ諸国のMapSourceはすべての米国内販売店で購入できるわけではありませんし、また在庫があっても各店数個しか持っていないのが現状のようです。ヨーロッパなら購入できるのでしょうが、GARMIN製品は米国以外では割高です。

    弊社経由でご購入の場合も、上記の理由から大量に仕入れているWorldMapに比べて多少割高になってしまう事を ご了承願います。

    以下は弊社での検証結果です。

    総データ容量
     WorldMap 187MB
     UK Roads & Recreation 46.7MB (俗に言う英国版のMapSourceの事です)

    GPS3+(記憶容量約1.4MB)に転送可能な地図の範囲
     WorldMap
      英国全土
     UK Roads & Recreation
      都市部(22km x 36km四方の範囲)
      郊外(66km x 108km四方の範囲)

    地形的に日本に近い英国版のデータは、将来日本版が発売された時??の転送容量の参考になると思われます。


    以下はイタリア版のMapSourceとeMAPをイタリア旅行に使用された神奈川県のK様のレポートです。

    Kです。
    無事帰国しました。

    都市間の鉄道移動では、走行中でも窓の脇に置いておくだけで、GPSの位置の精度は、実用的でした。特に鉄道が遅れて、アナウンスも無く、夜遅く車窓も真っ暗で不安になった時、GPSのおかげでどこにいるのか、あとどのくらいか等よくわかり重宝しました。そろそろ高速とクロスするなぁと思うと、実際そうなりました。

    しかし、カーニバルの真っ最中のベネチアで、あの曲がりくねった路地では、天空が開けていませんから、予想通りほとんど使えませんでした。... (^^ゞ また路地の太さの微妙な変化が、Garminiの地図では表現されていないようなのでちょっと不便でした。


Q・MapSourceの日本版は有りませんか?
    噂はあります。英国版、イタリア版、ドイツ版、なども以前から噂がありましたが現在は発売(発表)が開始されましたので、日本語版もいつかは発売される可能性が高いと思われます。

    ただし若干の不安項目もあります。日本の正規代理店が扱っている正規の日本国内用GARMINには、地図の扱えるGPS3+やeMAPが未だ登場していません。対象国に地図表示機種がないのにその国用の地図データが発売されるか?と言う不安です。

    また、日本語化されたGPS3+と日本語化されたMapSourceが発売されて、英語版のGPS3+には適用できないと言った方向へ進んでも困ってしまいます。

    なぜこういう心配をするかというと、現在のGARMIN日本国内向けモデルは日本語は表示できるがPCとのデータ転送が完全に出来ないモデルですし、日本語版に対応した純正のI/Fソフトも発売されていないからです。彼らは日本人がGPSとPCを接続することなど考えていないのかも知れません。

    米国内向けに、英語版の日本地図が発売されることを祈りましょう。 そのために必要なことは、日本人からのラブコールではなくて米国人からのラブコールかも知れません。。。。そのためには日本という国が多くの米国人にとって行ってみたい魅力のある国になる必要がありますね :-)


Q・eMAPの地図とGPS3+やGPS12MAPの地図の関係が解りません。
    はじめに、GPS12MAPはGPS3+の中身をGPS12XLなどの縦型ケースに入れたものと言う位置づけなので、eMAPとGPS3+の関係として説明します。

    GPS3+内部の書き換えのできない記憶領域には、非常に大まかな世界地図が始めから入っています。日本を例に取れば、一般的な日本人が記憶を頼りにフリーハンドで書いた程度の輪郭です。都市名はTokyoとかOsakaなど非常に限られています。従って新幹線や高速道路を移動中に「今は静岡県の真ん中あたりだな」と言った認識しかできません。アジアやヨーロッパに関しても同程度ですが、アメリカだけは道路なども相当書き込まれているので車の移動には十分に実用になるでしょう。

    上記に加えてGPS3+内部には、書き換えのできる記憶領域が1.4MB程度用意されています。この部分に別売りのMapSourceというシリーズの電子地図から希望の範囲を転送して使うことができます。MapSourceにも数種類ありますが、今のところ日本で利用できるのはWorldMapと言う製品だけです。こちらは内蔵のデータに比べるとかなり改善されていますが、カーナビなどと比べると悲しい思いをすることになります。結構正確だけど新しい埋め立て地は載っていない海岸線データに、新幹線が在来線につながったり20年前の廃線まで載っている奇妙な鉄道線路、2,3kmずれている場所もある主要国道、数年前の高速道路、結構新しい空港のデータ・・・と言った感じです。

    MapSourceデータが転送されていれば、その部分は詳細な地図の方が自動的に表示されます。ちょうど切り替え部にかかると、表示の半分が変に見えることもあります。1.4MBの容量にはWorldMapデータなら日本全土(島嶼部を除く)の80%は転送できます。

    対してeMAPはどうでしょう?
    eMAPにはDataCardというSONYのメモリースティックみたいな物が採用されていて、この部分がGPS3+の書き換えのできる記憶領域に相当します。現在は8MBと16MBのDataCardが発売されています。従ってeMAPには「DataCard無し」と「8MBのDataCard付き」と「16MBのDataCard付き」という3つの状態が存在する事になります。(ちなみにGARMINのDataCardは、メモリースティックともコンパクトフラッシュとも、スマートメディアとも互換性はありません)

    まず「DataCard無し」ですが、これはMapSourceデータを転送していないGPS3+と同じです。内部の書き換えできない記憶領域にはGPS3+と同等の地図が入っていますから、非常に荒い日本地図を使うことができます。すなわち、スッピンのeMAPはスッピンのGPS3+と同じです(画面はeMAPの方が少し広いです)。
    次に「8MBのDataCard付き」と「16MBのDataCard付き」の場合は、GPS3+の記憶領域が8MBや16MBに拡大されたのと同じ事になります。8MBを例に取れば、転送できる範囲が島嶼部を含んだ日本全土と韓国、中国の東海岸、香港、程度まで広がります。また、DataCardを複数持てば地域毎に交換することも可能です。


Q・USB用のケーブルを作ってください。VAIOにGARMINを繋ぎたいです。
    若干の問題はありますが、USBとGARMINを接続するケーブルを発売開始いたしました。ただし、すべての機種とすべてのソフトで動作を保証できるものではありませんので、下記の文章はそのまま掲載いたします。

    現状の商品は全てシリアルポート用の商品です。USBポートには使用できません。USBポートに接続して、シリアルポートを作り出すアダプタが数種類販売されていますが、弊社では全ての製品の動作可否を把握しているわけではありません。

    IOデータのUSB-RSAと言う製品との組み合わせで動作しているとの連絡を複数頂いていますが、この製品と組み合わせるには弊社型番GP-1500のPC側コネクタを25ピンに変更したり、制御線の内部接続などが必要になります。上記製品と組み合わせてご使用予定の場合は、必ずその旨を明記願います。

    現在弊社ではKeyspan社のUSBPDAアダプタ及び国産のUSB携帯電話接続アダプタのテストを行っています。上記のI/Oデータの物より小型なので実用性が高いと思われるからです。しかしながら、USB自体がWindows98SEでは不安定であったり、ハブによる接続の問題や機種ごとの動作確認等・・・いくつかの問題があります(USBの使えるMACが弊社に無いのも問題の一つです)。

    前向きに考えておりますが、ジャンクコーナーでの扱いになるかもしれません。


    なぜ外付けハードドライブが消えた?

Q・測地系とは何ですか?どう設定すればよいですか?
    測地系全体を説明すると難しくなるので、日本のGPSユーザーに関係のある「Tokyo」と「WGS84」に限定して説明します。

    測地系自体は地球上のある位置を数値で表すための共通のルールで、身近なものでは「Tokyo」と「WGS84」が有ります。この二つは、地球を縦と横に360度に区分して赤道を0度、東西はグリニッジ天文台を0度にしよう・・・と言ったあたりは共通のルールです。従って間違って設定していても大阪と東京を間違えるほどの違いは出ません。ところが地球は完全な球体ではありません。全体的に見ると楕円形にひずんでいますし凹凸も有ります。このひずんだ部分も、他人に数値で教えるには完全な球体上の座標と同様に数値化しなければ話が通じません。そのためにいろんな形の楕円体に近似したりする方法が考えられていますが、考え方や方法によって微妙な違いが出てきます。

    日本は「Tokyo」測地系と言うルールで測量をして地図を作っていますから、日本の地図に書かれた緯度経度と同じ値を読みとるつもりなら、あなたのGPSの測地系を「Tokyo」に設定しなければいけません。対して、GPSの内部データやアメリカは「WGS84」と言うルールですから、有名なStreetAtlasと言ったアメリカの電子地図とGPSを連動させるには、あなたのGPSの測地系を「WGS84」に設定しなければなりません。

    では、間違って設定するとどのくらいの違いが出るのでしょうか?
    「WGS84」測地系に設定したGPSを持ったサクラさんは東京駅の八重洲口の南のはずれにいます。目の前には八重洲ブックセンターが見える辺りです。彼女は待ち合わせの相手である和夫君に今の緯度経度を電話しました。和夫君はGPSオタクですから彼のGPSはちゃんと「Tokyo」に設定してあります。和夫君はどの辺りで待つ事になるかというと・・・丸の内側の北のはずれあたりになってしまいます。日本で「WGS84」に設定したGPSを使うと、ちょうど北西に400mくらいずれた位置の緯度経度を読みとる事になってしまいます。

    従って、日本で緯度経度を他人に言ったり、紙の地図と照合したりするには「Tokyo」測地系のGPSが必要です。裏技的に「WGS84」にしか設定できないGPSを「WGS84」に設定できる電子地図と組み合わせて使うことはできます。

    結論が出たようですが実はそう簡単ではありません。なぜなら、早ければ2000年の冬くらいに日本の測地系が「WGS84」に変更になるからです。新しい国土地理院の地図に引かれた緯度経度の線は現状から400mくらいずれますから、あなたはGPSの設定を「WGS84」に変更する必要が出てきます。そうなると「Tokyo」測地系にしか設定できないGPSは非常に困ったことになります。反対に「WGS84」にしか設定できないGPSの場合は、今は多少不自由がありますが日本の測地系変更後はなにも困ることは有りません。

    ちなみに英語版のGPSや電子地図では、「測地系」は「DATUM」とか「MAP DATUM」などと表現されます。


Q・シリアル(D-sub)コネクタの「オス」と「メス」が解りません。
    確かにわかりにくいですね。さらに一部のPCショップでは逆の事を言う店員さんもいたりしますし・・・

    あなたのパソコンがIBMのPC/AT互換機で有れば、パソコンの後ろに付いているのが9ピンの「オス」コネクタです。これに差し込むには9ピンの「メス」コネクタの付いたケーブルが必要です。一見すると「オス」と「メス」を反対に感じる方も多いと思います。「オス」のコネクタには周りを取り囲む金属の枠が付いていて、その中に「メス」のコネクタがはまりこむからです。

    でも、注目するのは実際に電気が流れる部分の接触や構造がどうなっているかです。ピンの一本一本をよく見ると、直径1mmくらいの「オス」のピンが「メス」の穴にはまりこむ構造になっています。 ちょっと下世話な話になりますが、美人のニューハーフやボーイッシュな少女に騙されてはいけないって事ですね。


Q・CASIOのE-55(65,500,507,docomo)用のケーブルは有りますか?
    残念ながら現状では販売しておりません。

    以前解析と試作を行い数名の方にテストしていただきました。機能的には問題なく製品化できるのですが、E-55側のコネクタの最小仕入量が弊社の販売規模や現状のGPS市場から考えてあまりに多すぎるため、その段階でストップしています(現状では、コネクタの価格が実売4,000円の携帯電話ケーブルより高価になってしまいそうです)。

    現状でE-55とGARMINを接続するには以下の方法が有りますが、純正のRS232C接続ケーブルは実際に使った事のない方が設計したとしか思えないほど硬くて重く、途中には箱まで付いているため、あなたの可愛いE-55が蛸壺をぶら下げた大蛸に巻き付かれた様になってしまう事を保証します。(CASIOさんに恨みは有りませんが、一ユーザーとして実際に購入して呆れてしまいました)。

    1,純正のRS232C接続ケーブルに、クロスアダプタを組み合わせ、さらに弊社のGP-1500などを組み合わせる。
    2,純正のクレードルに、クロスアダプタを組み合わせ、さらに弊社のGP-1500などを組み合わせる。
    3,純正の携帯電話ケーブルを分解してコネクタを部品取りし、RS232C用のI/F回路を追加する。
    4,純正のRS232Cケーブルやクレードルの線を切断し、GARMINコネクタを直接接続する。

    3,の自作用として弊社では超小型のMAX3221CAEを販売しておりますが、これをE-55のコネクタ内部に組み込むには高度な半田付けと部品実装の技術が必要です。


Q・弊社では翌月末振込となりますが、どの程度価格が変化しますか?
    GPS本体及びケーブル類のWEBで提示する価格は、前払い及び代引きを前提にした通販価格です。

    日本で一般的と思われる、見積、受注、(取引口座開設)、納品、請求、入金確認、等の手順が必要で、書類の郵送やFAX、電話での打ち合わせが必要な場合は、通販扱いではなく通常の法人間の商取引となります。通販とは価格もお支払い方法も変ってきますが対応可能です。


Q・GARMINに充電式の電池は使用できますか?
    全ての機種の取り説に、ニカド(ニッカド)やニッケル水素電池を使用しても良いと明記して有るわけではありませんが、弊社では全ての試験機に上記の充電式電池を使用して居ます。判断理由としては、

    通常使用時の最大電圧は高性能アルカリの方が高いので、過電圧で壊す可能性は低いと思われる。(使い込んだ古い充電式電池と開放電圧の高い充電器の組み合わせでは、充電直後の電圧が1.9V程度まで上昇している物が有るので、30分くらい放置してから装着した方が良いでしょう)。

    相手が電子回路なので、内部抵抗の低い電池によって過電流が流れる可能性は低い

    GARMINが電源断になるバッテリー電圧は4本で4.0V程度なので、繰り返し使用に於いても充電式電池の下限電圧として適当な値である。

    消費電流は機種や電圧によって変動するが、最小40mAから最大で240mA程度なので、単三型ニカドやニッケル水素の負荷として、異常な値ではない。

    GARMINが保証するかどうかは別問題ですから、取り説に明記してない場合はご自分で判断願います。


    と書いていましたが、GARMINのサポートから正式の回答があり、現状の乾電池互換の充電式電池(ニッカドとニッケル水素)に関しては使用しても良いとの事です。

    マニュアルに書いてないから駄目!!などと杓子定規に言わず、設計にまで確認してくれたGARMINのサポートと、真面目に回答してくれた設計には感謝します。

    GARMINの設計者の回答は、「きちんとした使い方なら」と言う前提が有るはずです。過電圧で2V近くになった電池を突っ込めば、壊れたり調子が悪くなる可能性は十分あります。また、電池に関してそれなりの知識のある人と無い人では、同じ充電電池を使っていても持続時間に倍以上の差が出たりします。

    環境やコストのことを思うと、継続して使う人は充電式が良いのは明らかです。無知によるトラブルが続出すると、営業的に充電電池の使用が禁止されるかも知れません。せっかくのGARMINの回答を無駄にしないために、最低限の勉強をした上で充電式の電池を使っていきましょう。


Q・カーナビ用GPSアンテナは使えますか?
    カーナビ用のGPSアンテナは、GPSメーカがアンテナメーカへ仕様を提示して製作させた特注品がほとんどです。その製品の担当者でもない限り、入力電圧や消費電流などの最低限の仕様も解らないのが普通です。あなたがWEBで発見した部品メーカのそれらしいスペックの物とは、中身が違う可能性が非常に高いのです。

    少し前まではアンテナの駆動電圧が5V程度で、消費電流も20mAから30mA程度の物が大半でした。従来機種のGARMINもこの程度のアンテナで有れば何とか駆動できていましたから、「自己責任だけど多分使える・・・」と言う考えも間違っていませんでした。

    ところが最近のGARMINには、アンテナの駆動電圧が2.5V程度の機種(eMAP、GPS12MAP)が出てきました。カーナビの方もDVDなどを採用した最近の機種では、3V程度の駆動電圧のアンテナが使われ始めています。

    では、「eMAPとGPS12MAPにはDVDナビのアンテナなら多分使える。自己責任だけどね・・・」と言っても良いのでしょうか?答えはNO!です。理由はeMAPやGPS12MAPではアンテナを駆動する電源の能力が非常に低く、カーナビ用のアンテナは正常に駆動できないからです。

    弊社でも3V用オリジナルアンテナをご提供するため各種の測定を行いましたが、今のところ純正のGA-27C以外に正常に動作するアンテナは発見できていません。

    eMAPやGPS12MAPに使用できるアンテナは、2.5V入力時に4mA程度の消費電流で正常に動作する必要が有ります。有る程度知識のある方なら、カーナビ用を前提に設計されているアンテナのほとんどが消費電流の面でオーバーしてしまい、正常に動作しないばかりかGPSを壊す可能性が高いことがおわかりになるでしょう。



Q・GARMINからデータをダウンロードするには、どんなソフトが必要ですか?
    Windows95/98/NT 用の代表的なソフトをリストアップしてみました。いずれもGARMINとのインターフェイスを目的にピックアップしていますので、カーナビ的なソフトは除外してあります。
  • PCX5
      GARMIN社純正の英語版ソフトです。純正の接続ケーブルとセットで$85〜$100程度で販売されています。 マウスを使って操作出来るようになっていますが、MS-DOSベースのソフトであるため、操作に若干違和感があります。Windows上で動作します。
    • GPSとPC間のデータの送受信
    • そのデータの編集
    • 移動した軌跡(だけ)の表示(地図とのオーバーレイ表示は不可)
    • 衛星情報の表示(他のソフトには無い) 等が可能です。データのフォーマットは、*.trkという独自テキスト形式です。
  • Waypoint+
      Windows用の英語版のフリーソフトです。下記からダウンロード出来ます。

      一般的な使用では、PCX5と同等の事が出来ます。データのフォーマットは独自バイナリ形式の *.wpt とカンマ区切りの *.txt及び *.pot に対応しています。
  • Kashmir(カシミール)
      Windows用の日本語版のフリーソフトです。下記からダウンロード出来ます。

      このソフトの生い立ちは、各地の標高データを使用してバーチャルな山岳展望図を作成する物でしたが、今ではGARMINデータの送受信から、任意の地図データを読み込んでのカーナビもどきのことまで可能になっています。データのフォーマットも *.trk と *.pot に対応しており、現状では一番潰しが効く対応だと思います。
  • GARMAP(ガーマップ)
      Windows用の日本語版(ヘルプは日本語ですが、メニューは英語です)のフリーソフトです。下記からダウンロード出来ます。

      Waypoint+の日本語版と言った感じのソフトで、PCX5やWaipoint+と同等の事が出来ます。データのフォーマットは独自形式の *.gar と カンマ区切りの *.txt 及び*.pot に対応しています。GPS38J等の日本語表示にも可能な限り対応しています。
      同じシリーズにWindowsCE用のGARMAPCEが有ります。
  • WinGPS
      Windows用の日本語版のシェアウエアです。正式使用するには800円を作者に送金する必要が有ります。NiftyserveFYAMAPdフォーラムかFGPSフォーラムから、ダウンロードできます。データのフォーマットはPCX5と同じですが、バージョン表示は2.05です。そのためWinGPSのデータを新しいバージョンのPCX5で利用する場合は、若干の修正作業が必要になります。
      送金するまでデータの送受信が出来ず、本当の使用感が判らないのが難点ですが、GPS38J等の日本語表示にも可能な限り対応しています。この作者の方は、最近活発に活動されてないようです。
  • GARMAPCE(ガーマップCE)
      WindowsCE用の日本語版(ヘルプは日本語ですが、メニューは英語です)のフリーソフトです。下記からダウンロード出来ます。

      カシオペアやモバイルキギヤで動作します。データの送受信だけでなく、任意の地図画像を読み込ませて、カーナビもどきの動作も出来ます。CE用としては唯一の選択ではないでしょうか?
弊社のダウンロードコーナーにも、初心者向きのソフトを置いています。簡単に自分の軌跡を地図上に表示できます。最初はこれから初めて徐々に高機能のソフトに移行して行かれたらいかがでしょう?

Q・市販の地図ソフトの中で、何を買えばよいですか?
    使用目的によって選択が異なると思いますが、ハンディーGPSと連動したトータルな運用では「アルプス社のプロアトラス2000日本広域」を購入して損はないでしょう。
    利用範囲が詳細版の「首都圏」「東海」「近畿」「中国・四国・九州・沖縄」「東北・北海道」内に収まる様なら、初めから詳細版だけでも良いかも知れません。

    地図の内容としては、国土地理院の1/20万地図とほぼ同等の内容で日本全国をカバーしていますし、小学校の教室に貼ってあった世界地図と同等の内容の世界地図も付いて来ます。また、画像自体も紙地図のスキャニングでは無く、電子地図用に絵心が加えてあるので、非常に見やすくなっています。

    さらに価格的にも実売5,000円以下ですから、コストパフォーマンスも悪くありません。(ちなみに、国土地理院の1/20万地図を全国分購入するには、7,500円のCD-ROMを3枚購入する必要があります。全く同じデータでは有りませんが相当お得です。)

    GPSとの連動関連機能としては、各地点の緯度経度データの取得、GPSデータを受信して地図上に現在位置を表示する事、GPS2データを記録すること、記録したGPSデータを地図上に表示する事、ノートパソコンへの任意範囲の地図データの切り出し、などが可能です。

    短所としては、市街地の詳細図が無いこと(首都圏、東海、近畿は別売有)と、カーナビの様に、ルート検索などが出来ないことでしょう。


Q・エンペックスさんの日本語仕様のGPSに使用出来ますか?
    GPS38Jは動作を確認しました。また、GPS38EXとGPS2+に関しても正常に使用していると言うご連絡を戴いています。しかし、エンペックスさんの商品には純正のケーブルが用意されていますので、故障時などの保証を考慮すれば、純正ケーブルの方が安心かも知れません。

    日本語仕様の場合、PCからGARMINへ日本語のデータを送信した場合に、一部の文字が正常に送信できません。これは日本語化の為であり、純正ケーブルを使用してもさけられない問題です。便利な日本語化と引き替えに失った部分で、ちょっと残念ですね。

    また、GPS65は全く構造が違いますので、弊社のケーブルを使用する事はできません。



Q・シリアルカードは販売していませんか?どこで買えますか?
    シリアルカードは販売していません。東京近郊の方なら秋葉原を歩けば発見出来るでしょう。価格は安くても6,000円、普通なら15,000円くらいはします(ちょっと情報古いかも)豚のしっぽみたいにケーブルが出ているタイプと、Dsub9Pinのオスコネクタが出ているタイプが有ります。


Q・モデムカードで使用できますか?LANカードで使用できますか?
    残念ながら目的も動作原理も違うので、使用出来ません。

Q・領収書は発行出来ますか?
    振込用紙の控えや銀行の送金の控えは、会計的に正規の支出を証明する書類になります。また代金引換便の場合は正規の領収書をドライバーが発行します(これの収入印紙代は別途弊社が納税しています)。領収書をだぶって発行しない様に税務署からも指導されています。

    「それでもどうしても・・・」という場合は、「GPS機器代金として**月**日 **銀行お振り込み分」、「GPS機器代金として**月**日 代金引換便にてお支払い分」と言う但し書き付きで「支出内容を補足説明する書類」と言う位置づけで発行させていただきます。

    商品と関連のない品名の記載、常軌を逸した日付のご指定、等は対応できませんのでご了承ください。



Q・うちの様式で納入書類を作って下さい。支払は購買部に連絡を取って下さい。
    弊社のHP上に記載しております発送・支払方法に同意していただける限り、個人/大企業の区別無く同一の価格で提供させていただきます。別途書類が必要であるとか、購買部とのやり取りや口座開設が必要で有れば、別途御見積させて戴くことになります。事務手続きに於いて、GPSにご理解のある担当者がお手伝いいただければ、非常にスムーズに安価にご提供できることは言うまでもありません。

    民間法人を除いても、地方自治体と独立行政法人だけでも100団体以上とのお取引実績が有ります。



Q・GARMINをDGPSに出来ますか?
    可能です。GARMINのハンディーGPSは全てDGPS補正が可能ですから、別途DGPS用の受信機を購入してハンディーGPSと接続すればDGPSシステムになります。純正品では「GBR-21」と言う海上保安庁のビーコンを受信するレシーバーが有り、これだと周波数などをGARMINから設定できます。これ以外にも、各社のDGPS受信機を接続する事ができます。

    ただし、GARMIN本体と同程度の気楽さで使えるか?と言う事になると、以下の理由から無理だと言わざるを得ません

  • 先がバラの線しか付いておらず、GARMINやPCとの接続ケーブルは結線図を理解して自作する必要が有る。
  • 本体はGARMINより軽いくらいだが電源を別に用意する必要がある。12V入力が可能なので車に固定の用途だと幾分簡単だが、ハンディー用途だとバッテリーの電圧や容量の選定を含めて、実用的に纏めるには有る程度のスキルが必要。
  • 付属のアンテナは「おまけ」としか言い様のない物なので、別途アンテナが必要。特にハンディー用途だとアースや感度の問題も含めて選定には有る程度の経験が必要。

    価格的には、GARMINのGBR-21が一番安くて$300程度。CSI社のアンプ入りのハンディーアンテナが$250程度はします。これに送料や消費税、配線やコネクタ等を入れると自作の材料代だけで最低でも9万円と言った感じになりますから、それなりの覚悟が要ります。

    しかし、同じアンテナを使った簡易測量用のDGPSシステムが国内では70万〜90万する事を思えば、それなりのスキルの有る担当者にとっては面白い選択となります。



Q・ナビンユーの受信機としてGARMINは使えますか?
    ナビンユーは専用のGPS受信機かSONY製の受信機しかサポートして居ませんから、GARMINをナビンユー用のGPS受信機として使用することは出来ません。

    ただし下記の「ひろくん」のGPS パソコンカーナビの部屋

    で公開されている「NyLink」と言う追加DLLをインストールする事により、ナビンユーがGPSの汎用フォーマットと言える「NMEA形式」を受け付けるようになります。そしてGARMINはデータフォーマットを「NMEA形式」にセット出来ますから、この状態でGARMINをナビンユー用の受信機として使用する事ができます。

    先日、ナビンユーのVer3.5に対応した「NyLink Ver0.81」が公開されました。

    注意点は、「NyLink」はβ版のフリーソフトだと言うことです。この意味が良く理解出来ない方は、使わない方が良いでしょう。又、この作者にはもっと高機能の「GPSPlayer」等の作品もあります。これらは作者のボランティア的な精神やNiftyのGPSフォーラムでのやりとりの中で生まれ、改善されて来たものです。あなたの使ってみた感想や不具合などは貴重な意見です。ぜひ作者に直接かNiftyのGPSフォーラムに発表しましょう。


    もう一つの方法は、ハード的にGARMINの出力データをSONYのフォーマットに変換してしまう方法です。これだとナビンユー側はSONY製の受信機が接続されて居ると誤認識しますから、ナビンユーのバージョンなどに関係なく安心して使用することが出来ます。ただしH8マイコンなどの工作が必要です。方法は下記の「gigo」さんのWEBで公開されています。

    こちらの感想なども、NiftyかgigoさんのWEB内の掲示板にぜひ発表しましょう。




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