■[gadget][mobile][cloudcomputing] スマートフォンを選ぶ
本文は現行でのスマートフォン選定のためのメモランダムです。
-1. 本書の主旨
『どのスマートフォンにしたら良いですか?』
という質問が案外多いので「スマフォ」もしくは「スマホ」選びに必要と想われる情報を纏めてみました。
同じようなお悩みをお持ちの方はご参考までにご覧下さいませ。
また、選ぶ方々によって「おサイフケータイが必要」或は「SDカードを使いたい」などというように、それぞれに重要なポイントは違うと想いますので、ご当人の視点にて情報抽出を試みて下さい。
また付帯記載した機器価格に関しては、携帯電話キャリアの店舗で購入することが現在時点で未だ主体になっていると思いますので、それぞれに二年縛りなど契約時の附帯事項や割引などありますので、あくまでご参考程度にどうぞ。
0. 覚書
iPhoneの登場から一気に加熱してブーム化したスマートフォン。
過去を紐解けば、電子辞書から発展したSHARPのザウルス登場を切欠に、PDA、ハンドヘルドデバイスというジャンルは、二十年程度の年月を掛けて脈々と進化を遂げており、高機能な小型デバイスとしても既に存在していました。
ですが、昨今ではその人気は下火を通り越して不毛地帯と化しており、一時はIBMやSONYから互換機も登場するほどの栄華を誇ったPDAの雄であるPalmでさえも、買収と分裂を繰り返す紆余曲折の末にバラバラに空中分解してしまう凋落ぶりだったのです。(近年はHPが買収によって取得しています)
またその一方で北欧製の携帯電話では、ハンドヘルドデバイスから進化した電話と一体型のスマートフォンも以前から北米などで登場済みでもありましたが、日本での発売は、ガラケー全盛のために上陸すらしませんでした。
またユーザビリティの技術としてのタッチパネルですが、これも操作可能な液晶パネル・デバイスも十数年前から存在し、これに対応したPC(パソコン)やOS(Windowsなど)も数年前から既出であったのですが、オフィスワークには関係ないという嗜好からか無視され続け、何故か大きな普及にまでは至りませんでした。
iPhoneショック(仮称)では、このタッチパネルを用いた操作性とインターネットにアクセス可能なアプリケーションを擁したスマートフォンとして再武装してその華麗で洗練されたパッケージで登場することで一気に注目を集めました。その結果、大きく世間で認知され普及したことで、周辺機器、付属品、果ては競合メーカーまでをも含む周りの全てがフォローワーと化しています。
更には、iPadの登場が更にそのブームを押し広げスマートフォンより大型の可搬型デバイスへと更なる影響を拡大し増幅し波及しています。この動きは電子ブックリーダーやネットブックなどという新ジャンルを巻き込みこれらを取り巻くデバイスやサービスさえも一変しています。